医療業界の現状
看護師として働いて10年経ちました。年々患者が増え仕事が忙しくなっているのに看護師が増えず、そのため同僚がどんどん退職していき病院全体の環境が悪くなっています。どうすれば医療業界の人材不足が解消され、労働環境が良くなるのか考えてみました。当サイトへのお問い合わせはこちらまでお願い致します。NEW
2017.01.05労働環境が悪いと感じたら転職も視野に
2016.12.30コスパを上げる医療機関のIT化
2016.12.24破綻寸前である日本の医療保険
ここ数年、医療の分野にITを活用したツールが導入される事が多くなりました。医療でよく使われるITソフトウェアには電子カルテやレセコン(診療報酬明細書を作成するコンピューター)、予約システムなどがあり、これらを導入している病院は多くあります。
最近の医療機関ではPMS(Practice Management System/Software)と呼ばれるソフトウェア群ないしはシステムが使われはじめています。アメリカでは、2014年時点でおよそ55%の医師がPMSを導入し病院を経営しています。アメリカで医療のIT化が積極的に取り組まれたのは、2011年オバマ政権の時に医療のデジタル化サポートのために28億ドルの補助金が用意されたのが理由の1つです。日本でも2024年には医療分野のIT化が進み、2014年と比較して10倍になる予定です。
病院がIT化しPMSを使うには様々な理由があります。その中で一番の理由が「ICD-10」等の対応です。「ICD-10」とは疾病、傷害及び死因の統計分類で、これは異なる国や地域から、異なる時点で集計された死亡や疾病のデータの記録、分析、解釈及び比較を行うため、世界保健機関(WHO)が作成した分類です。この「ICD-10」の統計をとるためにはシステム化が必要になり、対応しているのがPMSです。また、システム管理する事で、経営や組織の効率化、電子カルテによる患者情報の一元管理など病院内での効率化やコストダウンを実現しやすくなります。
病院がPMSを利用する事で、オペレーションのコスト削減に一番大きな効果がでます。今までカルテは手作業で管理していましたが、電子カルテなどを使用する事でカルテを探す手間も短縮され、受付をスムーズに行え時間を短縮出来ます。さらに予約システムを導入する事で予約の管理やチェックインなどの処理が簡単にでき、受付対応がスムーズになります。また、患者も予約システムを利用する事で混雑する日や時間を見てから予約の曜日や時間を調整でき、極端に混雑する曜日や時間を減らす事(平準化)が出来ます。そのため、過剰にスタッフを雇う事がなくなり、人材不足の解消や人件費の削減につながります。
昔はパッケージ型のソフトをパソコンにインストールして使用している事が多かったのですが、値段も高くアップデートするのにもコストがかかっていました。しかし、今は常に最新のソフトウェアにアップデート出来るクラウド型のソフトウェアが主流になってきています。