日本医療の明日を考える

医師と看護師不足による医療の課題と問題点

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医療業界の現状

看護師として働いて10年経ちました。年々患者が増え仕事が忙しくなっているのに看護師が増えず、そのため同僚がどんどん退職していき病院全体の環境が悪くなっています。どうすれば医療業界の人材不足が解消され、労働環境が良くなるのか考えてみました。当サイトへのお問い合わせはこちらまでお願い致します。

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不足する医師と看護師

不足する医師と看護師

高齢化社会と医療

2015年度の日本全人口の26.34%が65歳以上の高齢者でした。日本は世界で一番高齢化率が高く、2位のイタリアとの差も3.94%あります。人は加齢と共に身体が弱り、怪我や病気をしやすくなります。そのため、高齢者にとって医療の充実は不可欠です。日本人が長命になったのは、全国民が平等に先進国ならではの質の高い医療を受ける事が出来たからです。しかし、現在の日本の医療現場では医師や看護師などの人材不足のため、受付から診察まで待ち時間が長いから病院へ行くのが面倒、診察時間が短く満足な治療を受けていないと感じるなど、病院に対して不満を感じる人がいます。

医療が受けられない事のリスク

医療を受けるのは、高齢者だけではありません。働き盛りの若い世代も必ず病気や怪我で医療を受けます。しかし、医療業界が人材不足で、簡単に医療を受ける事が出来なくなった場合、働き盛りの若い世代も治療が遅れ社会復帰が遅くなる場合があります。現在、少子化が進み若い世代の働き手が減少しているのに、病気や怪我によりさらに働き手が減少することは日本経済にとっても大きな損失です。

人材不足による医療現場でのリスク

医師や看護師の人材不足が続くと、一人一人の仕事量が増えていきます。今まで、2人で行うのが当たり前だった医療行為を今後一人で行わなければならない、患者一人に対する治療時間が短いなどの状況が頻繁にみられるようになり、様々なリスクが増加します。例えば、医師や看護師の勤務時間が長くなり、肉体的、精神的負担が増える事による医療ミスや過労、精神障害などの問題があります。この現状が続くと、医療現場で働こうという意欲も無くなり、退職者が増えていきます。さらに、医療現場を希望する人が減り続けると、満足に治療をする技術が無い医師や看護師の横行が増える事態も考えられ、国全体の医療の質低下につながります。

医療業界の改善には

医師や看護師の人材不足を解消するには、医療現場で働く人材の育成も大事ですが、なにより医療現場で働く人の負担が軽くなるような労働環境の改善が必要です。今後、医療業界の労働環境が良くなることを願います。もしこのまま労働環境が悪化し続けた場合は、私達国民も一人一人が自分の健康に意識を持ち医療知識を高めて、病院へ行く必要がない程度の怪我なら自分で処置する事も必要です。一人一人の小さな行動が重なるだけで、国単位での大きな力へと変わります。

日本医療の現状と問題点

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